技術紹介

ダイヘンの強み

パイオニア精神によるオンリーワン技術

金属面に円柱状の金属アンカーを溶植するスタッド溶接は、それまでの造船・車輌・建築・橋梁製造の工法を根本的に変えるほどの革新的技術でした。日本におけるスタッド溶接は、株式会社ダイヘンが昭和12年(1937年)に国産スタッド溶接機を初めて開発したのが始まりと言われています。このようなパイオニア精神のもと、当社は日本における先駆メーカーとして独自の開発技術を次々と加え、今日のスタッド溶接の基礎を築き上げました。

そのマインドは脈々と受け継がれ、現在では以下のような点でスタッド業界をリードしています。

他社にない無線リモコンを利用した制御

溶接電源とリモコン

スタッド溶接電源 MRN-2500Ⅲのオプション品として開発された無線リモコンは現場のニーズから生まれました。ビル、造船などの現場において比較的重量のある溶接電源は地上固定が一般的です。高所や電源から離れた現場ではスタッドガンと電源を長いケーブルでつなぎますが、例えば使用スタッドの直径が変わるなど設定の変更が必要な場合は、これまでは電源の置き場所まで行って設定を変更する必要がありました。

このほど開発されたリモコンを使用いただくことで、このような煩わしさを根本的に解消できます。2019年9月時点で他社にこのような製品はなく、ダイヘンに受け継がれたパイオニア精神が生み出したオンリーワン技術と言えます。

無線リモコンのマンガを見る


国内唯一の溶接電源製造メーカー

ダイヘン製溶接電源を修理

ダイヘン製のスタッド溶接電源は国内唯一の自社生産品です。スタッド溶接の黎明時から製造を続けるメーカーだからこそ、短時間に大電流の負荷がかかるスタッド溶接のことを知りつくしています。そのため、万一のトラブル時にも原因の特定を素早く的確に行うことができ、お客様へ迅速な対応が可能です。溶接電源の修理においては自社生産メーカーならではの素早い修理対応でご安心いただいています。

※2019年9月時点


豊富なサイズのスタッドを在庫

スタッドボルトの在庫

スタッド材料がないため、全体の進捗に影響してしまう――このようなことが起きないよう、ダイヘンスタッドでは常時豊富なサイズのスタッドを在庫しています。スタッド溶接に従事して80余年、日本国内におけるニーズを見続けてきた全体感で必要な材料を在庫し、万全の作業環境を整えています。


スタッド溶接作業者の育成

講習会

建設業、製造業における人材の不足は喫緊の課題となっています。ダイヘングループでは溶接スクールをはじめ溶接に従事する人材を育成し、ダイヘン関係だけではなく溶接業界全体での技術者、作業者拡充に貢献しています。「現場で即戦力」となるプロフェッショナルを輩出することがこれからの産業界の未来につながると本気で考えています。