異形スタッド
異形スタッド(D13~25)

異形スタッドは、道路橋の伸縮継手、鋼床版橋の壁高欄、建築物基礎杭頭接合、耐震壁、柱のアンカープレート等の接合鉄筋として広く使用されております。鉄筋コンクリート用棒鋼 JIS G 3112 に規定されている SD295A,B 及び SD345 等は溶接性に大きく影響する炭素量の規定がないか、あるいはあっても非常に高い値となっており、溶接材料としては不適当であります。
当社は、異形スタッド用棒鋼の材質についてミルメーカーと鋼材の化学成分、機械的性質について協定仕様を定め、溶接性の良い鋼材の供給を受けております。


適用分野
- JFE-DS400D(D25のみのラインナップ):
橋梁向 鋼伸縮継手のアンカーバー、壁高欄、中央分離帯等の鉄筋 - JFE-DS490D:
杭頭スタッド工法、エポキンスタッド工法、耐震壁、ケーソン 等
施工事例
機械的性質
鋼種 | 対応規格 | 機械的性質 | ||
---|---|---|---|---|
降伏点(N/mm²) | 引張強さ(N/mm²) | 伸び(%) | ||
JFE-DS400D | NSD400※1 | 235以上 | 400~550 | 20以上 |
JFE-DS490D | SD345 | 345~440 | 490以上 | 20以上 |
※1 NEXCO西日本、NEXCO中日本、NEXCO東日本の、構造物施工管理要領「5-3 伸縮装置」、建設要領第二集橋梁建設編「6章2-5-3」において、NSD400が規定されており、その化学成分及び機械的性質は「3-4 アークスタッドジベル溶接施工」に準じるとされています。
化学成分
鋼種 | 化学成分(%) | ||||
---|---|---|---|---|---|
C | Si | Mn | P | S | |
JFE-DS400D | 0.20以下 | 0.15~0.35 | 0.30~0.90 | 0.040以下 | 0.040以下 |
JFE-DS490D | 0.20以下 | 0.15~0.35 | 0.30~0.90 | 0.040以下 | 0.040以下 |